実はわたし、以前にもブログを書いていたことがある。
もう10年くらい前かなあ。
地味に細々とやってただけだから、知ってる人はまずいないと思うけどね。
それでね、この間メモリデータの整理をしていたら当時のバックアップが一部出てきたの。
その中でめちゃくちゃ気合いを入れて書いた記事を発見!
わたしは20代前半のころ、吉原にいた。
新卒で入社した会社を辞めて次の会社で働くまでの間、吉原でソープ嬢をしていた時期があるのだ。
若い頃から何やってんだかって感じだよね。
吉原はとても独特な世界で、当時のことは今でも強く印象に残ってる。
そんな記憶を懐かしんで30代の頃にわたしが書いた記事。
せっかくだからこのブログで再アップすることにした。
(データが古すぎて一部文字化けしてたwそこは新たに加筆修正したよ)
全部で六話あるから吉原の世界に興味がある人は楽しみにしていてね。
(途中でちょくちょく通常記事を挟むかも。なるべく吉原記事を優先的にアップしていくね)
第一話、地図にない街
吉原。
日本各地にソープランド街と呼ばれる場所はたくさんあるけれど、最も規模が大きく最も有名な場所はこの吉原だろう。
だが、吉原という場所は地図の中には存在しない。
東京都台東区千束。これが吉原の存在する実際の地名だ。
JR山手線の鶯谷駅。
そこからタクシーで五分ほど進んだ場所にその街は存在する。
周りは住宅街や商店街などのごく普通の街並みに囲まれていて、すぐ傍に近づかない限りそんな場所がある事すら気付かないかもしれない。
街に入ると、それまでとはまるで別世界のようにいくつもの看板が視界に飛び込んでくる。
街は四角い形をしていてその中には網目状に道が重なり、所狭しと店が立ち並んでいる。
その数はゆうに百件を超えているだろう。
江戸時代に誕生したこの花街は時が過ぎ建物が変わっても、まるでそこだけが時を止めてしまったかのような不思議な雰囲気を醸し出している。
もちろんただの風俗街と言ってしまえばその通りなのだが、吉原には何百年にも渡って積み重ねられてきた多くの女達の歴史が詰まっている。
売られてきた女、逃げ出せない女、大火に見舞われた女。
この吉原という閉ざされた世界の中で、必死に生き抜いた女達の壮絶な人生が詰まっている気がしてならない。
数百年の昔は、ここに自分から望んで来る女などきっといなかっただろう。
だが、現代の女は自らの意思でここに足を運ぶ。
そして気付かない間に、この街の持つ不思議な力に取り込まれてゆく。
わたしにとって吉原という場所はそんなおかしな事を考えてしまう、なんとなく現実離れした街だった。

ソープには、他の風俗とは違って色々と面白いルールがある。
まず、基本的な事だがソープはセックスをする。
他のライト風俗は法律でしてはいけないという事になっている。
出張系の店などでも最後まで出来る所はたくさんあるが、それは本当は禁止されている事だ。
だが、ソープはセックスをする事が認められている。
いや、そう書いてしまうと少し語弊があるかもしれない。
ソープは個室付き特殊浴場というおフロ屋さんだ。
男性は店に入浴しにやって来てソープ嬢は男性が入浴する手伝いをする、というのが建前になっている。
その後の事は男女の自由な意思の下で行われているので店は関与しない。
もちろん実際にはセックスをするという事が暗黙の了解で認められている。
形式上、店は売春を斡旋していませんよとする為にスキンの管理を女性がしたり、金銭のやり取りを他の風俗とは全く異なる形で行っていたりする。
ソープ以外の風俗では、男性はまず最初に受付で必要な料金の全てを店に支払う。
その為、女性がお客から直接お金を貰うという行為は発生しない。
女性が手にする給料は一日の終わりにその日の接客人数分から雑費を引いた金額を店から受け取る、というのが一般的な流れだ。
だがソープでは男性はまずフロントで店に入浴料を支払った後、個室でソープ嬢に直接サービス料を支払う、という事になっている。
そしてソープ嬢は一日の終わりに、自分が貰ったサービス料の中から接客人数分の雑費やお茶代などと呼ばれる経費を店に支払い清算を行う。
ちなみに入浴料とサービス料は、店によって全く異なる。
両方合わせた総額が二万の店もあれば十万以上する店もあって、本当にピンからキリまである。
総額八万の店だと、入浴料が三万でサービス料が五万。
総額六万の店だと、入浴料が二万でサービス料が四万。
そんな感じの割合の店が多いと思う。
風俗雑誌や店のホームページなどには入浴料しか書いていない場合もあるので、たまにサービス料の存在を知らず入浴料だけを握り締めてくるお客さんもいるとかいないとか。
なんだかとっても変わっているが、ソープにはこういった特殊なルールがたくさんある。
そしておフロ屋さんなのでお風呂も本当に凝っている。
行った事がある人はイメージしやすいと思うが、ソープの個室は面積の半分近くが浴場である。
浴場と部屋の間に壁や仕切りは一切なく、ベッドなどを置いている部屋の部分と浴槽や椅子の置いてある浴場が全部繋がっているという、不思議なレイアウトになっている。
広い浴場には一般家庭のお風呂位の大きさの浴槽と、座る部分がくりぬかれた丸い椅子が置いてある。
床のタイルの部分はとても広く、マットというものが置けるようになっている。
これもソープならではのアイテムだ。
ボートのような形をしたエアマットにローションを大量に垂らして、この上でもセックスが出来るようになっている。
他にも、シャワーを浴びずにことを開始する即即(即尺即ベッド)というサービスや湯船の中でする潜望鏡など、ソープならではの技というかお仕事が色々ある。
ちなみに地域や店の料金によってサービス内容や店のカラーも全く異なる。
とにかく技を重視するお仕事系の店やマットをほとんどやらない素人系の店、雰囲気を売りにする恋人系の店など様々だ。
また、他の風俗のように総額を受付でまとめて支払う店もあるらしい。
さらには三コマ分の料金を払えばソープ嬢を店の外に連れ出せる『外出』というシステムがあったり、店に保健所の立ち入り検査があったり、男性従業員のボーナスを女性が支払ったりなど、数え上げればキリが無い。
こんな風にソープランドには独特の決まりごとのようなものがたくさんある。
わたしも最初はそれまで働いてきたライト風俗との色んな違いにびっくりしたものだ。
他にも色々あるのだが、長くなってきたのでまた次回にお話しようと思う。
つづく
あとがき
なんか今と文体がほとんど変わらないのはわたしが成長していないから…なのかな?
最近の吉原事情を全くリサーチしていないので今がどうなのか分からないけど、あの頃の吉原はこんな感じだった。
そこだけ時が止まっているような不思議な空間。
あの独特の世界観は今もあるのかなあ。
一応、単語は当時そのままだったり数字も漢数字だったりと『趣』みたいなものを意識して仕上げてみたよ。
一緒に時の流れを感じて貰えると嬉しいな。
次はわたしが人生で初めて吉原に降り立って、面接に挑むエピソードだよ。
果たして無事に合格出来るのか?
乞うご期待!
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【吉原物語】第二話、ソープ嬢になった日
若かりし頃のわたしの吉原ソープ嬢体験記。 第一話はこちら。 第二話の前半 ...