「あっ、カケルさん、ダメっ」
視覚と手足の自由を奪われて、動きたいのに動けない。
聞こえてくるのは、ジャラジャラという鎖の音と自分の口から漏れ出るいやらしい声だけ。
そう、わたしは今自由を奪われた状態で男性に攻められている。
遡ること3時間前。
今日はカケルさんとホテルデートの日。
前回のデートで初めてのセックスをしたわたし達。
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【8人目】こんなセックスがしたかった!人妻感動のホテルデート
これまで圧倒的な紳士力でわたしをリードしてくれたカケルさん。 彼とは出会い系サイトで知り合い、そろそ ...
カケルさんと体の関係になってから2度目のホテルデートの日。
前回は事前に立ち寄った居酒屋の大将がお話好きで、30分でお店を出るつもりが1時間半も長居してしまった。
だからその反省を活かして今回こそ早めに出ようねと話している。
それなのに今回もたくさん候補のお店を選んでくれたカケルさん。
どれも素敵なお店ばかりで悩んだんだけど、その中から鉄板焼きのお店をセレクト。
うん、今回も楽しすぎるデートになりそう。
そしてやっぱり長居したくなってしまうかも。
前回わたしが散々褒めまくったおかげか、今回もまたスーツ姿で来てくれたカケルさん。
はあ、今日もカッコいいなあ♡
お店に入ると時間が早いおかげかほぼ貸切状態だった。
それぞれの好きなお酒で乾杯して、熱々の鉄板料理に舌鼓をうつ。
大将的な人がいないお店だったので、特に店員さんに話し掛けられることはなかった。
代わりに今回は何故か突然仕事の話で盛り上がってしまうわたし達。
カケルさんは各地でセミナーをしたりデジタルコンテンツを制作したり社員面接をしたりと、幅広いビジネススキルのオールラウンダー。
わたしにはない立場や視点でお仕事をしている人なので、話を聞いているだけでも学ぶことがとても多い。
だからつい質問したりして熱く聞き入ってしまった。
話のキリが良いところでカケルさんに時計を見せられて、1時間半以上経っていることを知って驚く。
そこから残っていたお料理を二人でいっきに平らげてお店を後にしたのだった。
出口の所でご馳走様のお礼を言ったら、ぎゅっと抱きしめてキスしてくれた。
「ああ、今日は嬉しいな。」
「うん、わたしも!」
そうだ、今日は隙あらばお店でくっつこうねと話していたんだった。
お店が結構明るくて他のお客さんがいなかったからベタベタし辛くて、つい飲みとトークに夢中になってしまっていたよ。
カケルさん、ちゃんと覚えていてくれたんだなあ。
そして少し急ぎ足でコンビニで買い物をしてホテルにイン。
前回と同じくカケルさんがテキパキとお風呂の準備をしてくれる。
お湯が溜まるまでの間に買ってもらったアイスを一緒に食べた。
カケルさんはお酒も飲むけど甘いものも大好きみたいで、お食事では必ずデザートを頼んでいる。
今日はお店でデザートを頼む時間がなかったからコンビニでアイスを買ったのだった。
うーむ、カケルさんとホテルに来るときは結構お腹がパンパンになっちゃって、嬉しいんだけど恥ずかしいぞ。
まあそんな時間も含めての楽しい時間だからよしとするか。
「夕菜ちゃん、今日は会えて嬉しいよ。」
再びギュっと抱きしめてキス。
カケルさんはこういう感情表現をたくさんしてくれるからわたしもとても嬉しい。
改めて考えてみると、わたしはカケルさんのような感情表現はあまり出来ていない気がする。
会えて嬉しいしたくさんくっつきたいと思う気持ちはあるんだけど、気が付けばしてもらってばかりというか。
カケルさんを見習って、もっと豊かな感情表現が出来るようになろうと密かに誓ったわたしだった。
そして一緒にお風呂に入ってのぼせるまでイチャイチャ。
上がる頃には二人ともかなり汗だくになっていたのは言うまでもない。

お部屋に戻ると、カバンをゴソゴソして何かを探し始めるカケルさん。
そしていくつかのアイテムを取り出した。
実は前回セックスした時(わたしがイクのが遅いせいか)『セルフ禁止令』を言い渡されていて。
で、わたしが健気にそれを守ったので秘密のご褒美をくれることになっていたの。
彼がカバンから取り出したものは…
アイマスク、手枷、足枷だった。
手枷と足枷はそれぞれにチェーンがついていて腕と腕を繋ぐもよし、腕と足を繋ぐもよしの2wayタイプだった。
実はわたしはこういうアイテムを使った経験が全くない。
いや、厳密に言うとこういうアイテムを男性に使ったことはあるけど自分が使われる経験は全くない、という表現が正しいのかな。
以前攻めるお店で働いていた時、アイマスクと拘束具(わたしはロープ愛用派)は毎回デフォルトで使っていた。
だから男性に使った経験ならそれこそ4桁を超えるくらいは軽くある。
後はローターとかバイブとかペニバンとか。
どちらかというと、わたしは指で中の具合を確かめながら攻める方が好みだったのでバイブは毎回ではなかったかな。
と、話がそれちゃった。
ようするに、人には散々使ってきたくせに自分が使われる経験はほぼ無いという、極端に矛盾したオモチャ初心者のわたしなのである。
だから自分の為に用意されたアイマスクと拘束具を見て、やたらとドキドキしてしまう。
そんなわたしを見て嬉しそうなカケルさん。
「使ってみてもいい?」
「うん…緊張するよー」
カケルさんがわたしの手首に黒い手枷をはめる。
金具のカチャカチャという音が妙になまめかしい。
次に足首にも足枷をはめていく。
そして手枷と足枷をチェーンで繋いで、わたしの手足はもう自由に動かせなくなった。
最後にそっと目隠しをかぶせられる。
顔にかぶさった黒い目隠しは、真新しい合皮の匂いと共にわたしの視界を覆う。
どうしよう、本当に何も見えないよ。
カケルさんに抱きかかえられながら、そっと横になる。
そこからカケルさんのいやらしい攻めが始まった。
カケルさんはやっぱりS気の強い人だった。
普段はめちゃくちゃ優しいけど、攻める時はちょっとイジワルになる。
今回は軽い言葉責めなんかもされたりして、更に興奮してしまう。
カケルさんが興奮しているのも声や攻めから伝わってきて余計にゾクゾクする。
そもそも今回は『ご褒美』だったはずなんだけど、いつの間にか『お仕置き』とか言っちゃってるし。
「あっ、カケルさん、ダメっ」
視覚と手足の自由を奪われて、動きたいのに動けない。
聞こえてくるのは、ジャラジャラという鎖の音と自分の口から漏れ出るいやらしい声だけ。
と、こんないきさつがあって冒頭のシーンに至ったという訳なの。
結果、色んな相乗効果のおかげか前回よりも少し早めにイッてしまった。
セルフを我慢した効果か、はたまた目隠しによる敏感効果か。
あとは何気にカケルさんがわたしのポイントを掴み始めたことも大きい気がする。
カケルさん的にはまだまだわたしは遅漏気味とのことだけどねw
わたしが一度イッた後も散々攻められて、焦らしに焦らしを重ねてやっと入れて貰えた。
途中で休憩を挟んで、また攻められてからのカケルさんフィニッシュでようやく長い一回戦が終わった。
その後は飲み物を飲ませてもらったり、優しくギュっとしてもらったり、至れり尽くせりな極上休憩タイム。
そこでカケルさんが思う『エロい女』について興味深い話を聞かせて貰った。
「初めてホテルに入るまで、夕菜ちゃんがこんなにエロいなんて思わなかったよ。」
「わあ、嬉しいな!じゃあするまでの間は、わたしのことどんな風に思ってたの?」
「エロいことにそれほど興味がない女性だと思ってた。」
「うーん、そっか…。ぶりっこしてたのかも。」
「そうだね、エロいオーラはあまり出ていなかったね。」
(一応出してたつもりなんだけどなあ。わたしもまだまだ修行が足りないってことね)
「これまでカケルさんがセックスまでにエロいなって感じたのはどんな人だったの?」
「うーん、そうだなあ。食事中に足を絡めたり太ももを撫でてきたりする人がいて、その人はエロかったなあ。」
「それは興奮しちゃうね!そのエロい女性はホテルでもやっぱり凄かったの?」
「いい質問だね!それがホテルでは全然エロくなかったんだよ。」
「そうなんだ。どんな風に?」
「夕菜ちゃんは経験豊富だから、自分はこうしたらイケるとかちゃんと分かってるじゃない?その彼女はそういうのが一切なかったんだよね。イクとかもあまり良く分かっていなかったというか。」
「ふむふむ、そうなんだ。セックスが好きというより男性と抱き合うのが好きなタイプなのかな?」
「うーん、どうなんだろうね?」
と、こんな会話。
エロいはわたしにとって最上級の褒め言葉なので、エロいって言われるのはめちゃくちゃ嬉しい!
ただ、ここで『エロい』の定義って何だろうとふと疑問に思った。
カケルさんはわたしのどんな部分をどんな風にエロいと感じてくれているんだろうか?
わたしが思うエロいは『欲望のままに』とか『イキまくり』とか『乱れまくり』とかそんな感じ。
(ベタ過ぎ?w)
カケルさんが思うエロいはわたしとは少し違っているような気がした。
『自分の体を知っていて、伝えることが出来る』ことがエロいってことなのかな?
それとも『セックスを純粋に楽しめることがエロい』とかそんな感じなのかな?
まあ何にせよ、大好きなカケルさんがわたしのことを『エロい女』だと思ってくれているのならそれは本当に嬉しいことだよね。
『エロい』の定義って人それぞれで面白いなあと思った興味深い会話だった。
今度会った時には、彼の思う『エロい』について更に掘り下げてみようっと。
その後は復活したカケルさんに、途中でタイムオーバーになるまで散々攻められたのだった。
今回もセックスの中身から体のことまで終始たくさん褒めて貰えて、文字通り心も体も満たされる最高のセックスだったなあ。
2回目にイカされた時、カケルさんがこんな嬉しい台詞を言ってくれた。
「夕菜ちゃんのツボ、ようやく分かってきたかも。…次に当てられるかはちょっと自信ないけど。」
いやーん、ツボを見つけてくれて嬉しい!
是非脳内でリピート再生して、今のそのポイントを記憶に定着させていただきたい所存ですう。
再び一緒に湯船に浸かって、またイチャイチャしたり名残惜しく攻められたりしながら帰り支度。
帰り道でもたくさん褒めて貰って、駅でハグとキスをしてバイバイ。
ああ、今回もホントに楽しいデートだった!
その後のLINEでは、ずっとノーマルを装っていたカケルさんがこんなカミングアウトをしてくれた。
「僕はちょっと変態なのかも。これからも一緒に色んなことに挑戦しようね。」
どの部分も凄く嬉しくて、わたしも全力で応戦。
「わたしもそのうち変態になっちゃうのかな。手ほどきよろしくお願いします♡」
既に変態かもしれないけど、ここはもちろんぶりっこで。
2回目のセックスをして、心も体もますます仲良しになったわたし達なのであった。